2022年度 明治学院大学履修要項(教職課程)
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これまでに、みなさんは何人の「学校の先生」に出会われたことでしょうか。あこがれの的だった先生、鬼瓦を思わせるような強面の先生、いつも生徒と一緒に行動をともにされていた先生、スマートに授業を進められた先生、まさに十人十色の「学校の先生」がいらっしゃったことと思います。「学校の先生」として教壇に立つには、原則として教育職員免許状が必要です。明治学院大学では、教育職員免許状を取得するためのコースが開かれています。このコースが教職課程です。本学で取得できる免許状の種類や教科は、学科によって異なります。「2.免許状の種類と教科」(10ページ)を見てください。あなたが(所属する学科で)取得できる免許状がわかります。次に、どのような学習をすればよいのでしょうか。「3.免許状取得のための要件」(11ページ)を見てください。まず、本学を卒業することが基本です。そのうえに、『教職に関する科目』(15~17ページ)や『教科及び教科の指導法に関する科目』(29~98ページ)などを学ぶことが必要です。つまり、免許状を手にするためには、卒業に必要とされる科目以外に、多くの科目を履修し、単位を修得しなくてはなりません。さらに、教育実習(20~23ページ)や介護等体験(24ページ)などの大学外での活動も行います。大学の外に出れば、もはやみなさんは「学生」ではなく「社会人」と見なされます。ですから、「学生」という甘えは許されません。社会人としての教養とマナーを身につけていることが重要になります。また、2010年度入学生から、カリキュラムが変わりました。4年次に履修する「教職実践演習(中・高)」の導入に伴って、1年次からカルテ(巻末)の記入も必要になります。定期的にカルテを見て教職課程の履修に必要なことを確認してカルテに記入してください。2019年度入学生からも、カリキュラムが変わりました。「特別支援教育論」と「教育の方法・技術と総合的な学習の時間の指導法」が本学では増えました。更に2022年度入学生からは、カリキュラムが変わり、「教育の方法・技術と総合的な学習の時間の指導法」が「教育の方法・技術(情報通信技術の活用含む)」と「総合的な学習の時間の指導法」になりました。このように、教育職員免許状を取得することは、一朝一夕にできることではありません。あせらず・あわてず・あきらめずに、じっくり・ゆっくり、そして計画的に取り組むことが大切です。一方、教職課程を履修すると、免許状を取得する以外にも、「『よかった』と思うこと」が沢山あります。・あなたが今まで受けてきた、教育の意味や意義を見直し、理解することができます・教員-教える-の側から、学校教育を眺めることができます・教育実習などの経験をとおして、多くの人の前で話すこと、他者にわかるように説明することができるようになります・教職課程を履修する仲間として、いろいろな学科の人々と友だちになれます・将来、大人(親)として、子どもに関わるときのヒントや手がかりが得られます現在、教職課程の専任教員は4名います(105ページ)。わからないこと、疑問に思うことがあったら、話してみてください。きっと、的確なアドバイスを返してくださると思います。最後に、2009年から教員免許更新制が導入されました。教員免許状を取得してから10年ごとに講習を受け、更新をする制度です。講習を受けないと更新はできず、教員免許状は失効してしまいます。しかし、いったん失効したとしても、教員として勤務しようとした時に必要な講習を受ければ、教員免許状は有効になります。つまり、一度取得した教員免許状が無駄になることはありません(詳細は、104ページ「教員免許更新制」を見てください)。さあ、あなたも教員免許状の取得を目ざして、第一歩を踏み出してみましょう。やる気と希望に満ちたみなさんを、教室でお待ちしています。3は じ め に

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