88心理学部教育発達学科は、心理学部の「人材養成上の目的・教育目標」に基づき、教育発達学科の「人材養成上の目的・教育目標」を次のとおり定める。教育発達学科が目指すものは、「教育発達学の視点からの教育実践力、および発達支援力のある人材の養成」である。「教育発達学」は、発達や障害に関するメカニズムの理解を基礎とした上で、系統的な教育システムのあり方について分析的・科学的に探求する教育学、心理学、障害科学を融合した学問である。そこで本学科では、人間の生活全体を視野に入れ、教育発達学を基礎として、多様な現場での体験活動を通して、生涯発達における学校との接点を実践的に学び、現代の子どもをめぐる心理的課題に適切に対処できる教育の原理と方法を学修し、学校教育や生涯学習の場における高い教育実践力、および発達支援力を身につけることを目指している。心理学部教育発達学科は、心理学部の「卒業の認定・学位授与に関する方針」に基づき、教育発達学科の「人材養成上の目的・教育目標」に沿った人間を育成するため、所定の期間在学するとともに124単位を修得し、次の能力を身につけることを卒業認定と学位授与の要件とする。 1 自己理解力、自己コントロール力、他者理解力、関係形成力、他者支援力からなる心理支援力を身につけている。2 幅広い教養と生涯発達プロセスや障害に関する十分な知識を持ち、それを子ども支援に活用できる発達支援力を身につけている。3 生涯発達における学校との接点を実践的に理解し、有効な教育方法について分析的・科学的に探求し、コーディネートする教育実践力を身につけている。4 子どもや保護者に適切に対応するために学んできた事柄を総合的に活用し、自主的に学び続ける姿勢を身につけている。心理学部教育発達学科は、心理学部の「教育課程の編成および実施に関する方針」に基づき、教育発達学科の定める「人材養成上の目的・教育目標」および「卒業の認定・学位授与に関する方針」に沿って、次のとおり「教育課程の編成および実施に関する方針」を定める。 1 教育発達学について理解し、心理支援力、発達支援力、教育実践力の3つの力を身に付け、現代の子どもをめぐる心理的課題に適切に対処できる原理と方法を修得するために、学科基幹科目を4年間を通じて配置する。2 学校教育における教育実践力の基礎を身に付けるため、教職基礎科目を配置する。また、教科専門及び教科指導などに関する実践力を身に付けるために教職専門科目を配置する。3 生涯発達における初等教育段階の位置づけについて実践的に学ぶために、大学内における教育活動とあわせて、学外での現場における体験的な活動を重視し、4年間を通した循環型教育システムを導入する。4 高い専門性を有するために、現代の子どもをめぐる諸課題に関する下記の3つの履修コースを設定し、これに応じた探究科目を配置する。・ 児童発達コース:幼児期から児童期にかけての子どもに焦点を当て、その発達的特徴を理解し、生活や学習における諸課題への対応を支援する力を育成する。・ 特別支援コース:共生社会の理解を基礎に、特別な支援を必要とする子どもとその家族に焦点を当て、子どものニーズに応じた支援をする力を育成する。・ 国際教育コース:多文化環境における子どもの発達や心理に関する理解を基礎に、国際化が進む学校や地域、社会の多文化共生に向けて実践する力を育成する。人材養成上の目的・教育目標卒業の認定・学位授与に関する方針(ディプロマ・ポリシー)教育課程の編成および実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)教育発達学科の目標と方針
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