2023年度 明治学院大学 履修要項(文学部)
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90文学部フランス文学科は、文学部の「人材養成上の目的・教育目標」に基づき、フランス文学科の「人材養成上の目的・教育目標」を次のとおり定める。フランス文学科は、フランスさらにはヨーロッパ全域へと視野を広げることで、ともすれば画一化されがちな日本社会に向けてユニークな発想を提言できるような、斬新な視点をもった創造性あふれる人材を養成することを目的とする。このような目的のもと、本学科では、フランスおよびフランス語圏の言語および文学・芸術・歴史・思想の研究を通じて、感性と知性を養うとともに、自らの着想を他の人々に確かに伝える表現力を鍛え、真に豊かな文明のありようを追求することを教育目標として定める。文学部フランス文学科は、文学部の「卒業の認定・学位授与に関する方針」に基づき、フランス文学科の「人材養成上の目的・教育目標」に沿った人間を育成するため、所定の期間在学するとともに126単位を修得し、次の能力を身につけることを卒業認定と学位授与の要件とする。具体的な到達目標は、次のとおりである。 1  フランス語の文法や発音の基礎を習得し、読み、書き、聞き、話すための実践的な運用能力を身につけている。2  フランス語圏の言語・文化・文学・芸術・歴史・思想について、個別的で広汎な知識を身につけるとともに、自らの思考を相対化する術を習得している。3 異なる背景をもつ人々の意見に耳を傾け、現代社会における多様な文化のあり方をともに追究する姿勢を身につけている。4  自分自身で問題を提起し、資料を探索・収集して立論に必要かつ有効な情報を選び出して、論理的かつ説得的に自らの見解を述べる力を獲得している。文学部フランス文学科は、文学部の「教育課程の編成および実施に関する方針」に基づき、フランス文学科の定める「人材養成上の目的・教育目標」および「卒業の認定・学位授与に関する方針」に沿って、次のとおり「教育課程の編成および実施に関する方針」を定める。フランス文学科では、フランス語およびフランス文化の基礎を学ぶ科目から専門科目群へと、学生の関心を段階的、継続的に引き出し、その深化を促す、一貫した積み上げ方式のカリキュラムを編成する。 1  1年次・2年次には、日本人教員とネイティブの教員の担当するクラス制の授業(必修)で、重点的にフランス語の基礎(文法・講読・会話・作文)を学ぶ。フランス語力の指標となる外部検定試験・実用フランス語技能検定試験(仏検)対策の授業も、1年次より設置している。2  1年次・2年次には、専門教育への導入的な科目(必修・選択)を設ける。フランス語圏の文学、文化、歴史、社会についての概説的な授業を講義形式で行うとともに、個別特殊な問題を扱う演習形式の授業を設ける。3  3年次・4年次には、そうした一連の授業で培われた個別的な関心を深められるよう、さまざまな時代や地域、分野を専門とする教員による、多彩な専門教育科目(選択必修)を配置する。「ことばと文学」、「思想と社会」、「芸術と文化」の3つの系列に分類されるこれらの専門科目を、学生は主体的に選択して履修し、体系的な知識を身につける。4  3年次・4年次には、少人数制の「演習」(必修ゼミ)に所属する。「演習」ではフランス語圏の言語・文学・芸術・歴史・思想の諸問題をテーマに掲げ、グループ学習や議論を通じて、他人の意見を尊重しつつ、自らの見解を説得的に述べるためのコミュニケーション能力を身につけることを目指す。5  4年次必修の「卒業論文」では、指導教員の指導のもとに関心分野をしぼりこみ、論文のテーマを決定する。学生は資料探索、プランの作成、執筆のすべての段階にわたり、指導教員の助言を得ながら、自ら見つけた課題について、資料人材養成上の目的・教育目標卒業の認定・学位授与に関する方針(ディプロマ・ポリシー)教育課程の編成および実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)フランス文学科の目標と方針

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