2023年度 明治学院大学 履修要項(社会学部)
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教育課程の編成および実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)6.(知識・理解)日常生活の中で誰もがぶつかる素朴な疑問や不安を幅広い教養でじっくりと考え、時代に必要とされる、望ましい社会づくりに貢献できる人材育成力。7.(総合的な学習経験と創造的な思考力)個人が日常生活で出会うプライベートな問題から、グローバルで構造的な問題までを社会現象として取り上げる課題発見力。困難な社会問題に対しては、正確で体系的な理論と方法を追求しつつ、どうすれば解決できるかを考えることができる問題解決力。社会学部社会学科は、社会学部の「教育課程の編成および実施に関する方針」に基づき、社会学科の定める「人材養成上の目的・教育目標」および「卒業の認定・学位授与に関する方針」に沿って、次のとおり「教育課程の編成および実施に関する方針」を定める。 1 .導入教育1年次において、本学科新入生は、全員「アカデミックリテラシー」という少人数のゼミナール形式の授業を卒業必須科目として履修する。ここで、新入生は文献講読の基礎的な技法、口頭ならびに文書で他者に報告するプレゼンテーションの初歩などを学ぶ。また、「社会学基礎演習」という少人数科目では、社会学の基礎知識の習得と同時に、グループワークなどの基礎を学ぶ。2.コース制2年次以降、本学科生は、自らの判断で選択した三つのコースにそれぞれ分属する。それは、A.さまざまなスケールで他者および自文化の理解を目指し、情報が産み出され伝達される過程を探求する「文化とメディアコース」。B.〈生命〉と〈アイデンティティ〉をキーワードに医療をはじめ高度な科学技術を基盤に成立した現代社会の本質を解き明かしてゆく「生命とアイデンティティコース」。C.きめ細やかな他者理解を通じて、新たな〈コミュニティ〉の創造につながる〈実践力〉を養う「環境とコミュニティコース」である。このコース選択に伴い、2年次では「コース演習」というゼミナール形式の必修科目を設け、3・4年次での専門演習、そして、卒業論文に備える。さらに、2年次からコースが設定した枠組みを手掛かりに、本格的に専門科目を履修していく。3.演習・卒業論文3年次に履修する「演習1」は、「アカデミックリテラシー」「コース演習」と異なり、卒業論文や将来の進路までをも見据えたうえで、より専門的な研鑽を積むため、学生が自ら指導教員を選択して個別指導を受ける、少人数でのゼミナール形式の授業である。専門書の精読や専門的な社会調査から考察の材料を収集し、ゼミの仲間と議論し、自分の考えを口頭発表やレポートとして表現していく。「演習1」の延長線上に4年次に履修する「演習2」を置く。卒業論文という大学生活の集大成に取り組み、作品として仕上げる。卒論の提出および執筆にあたっては、社会学部が作成している『社会学部学生のための卒業論文執筆の手引き』に記載されている、提出日、提出方法、論文の体裁等を厳守しなければならない。卒業論文の評価は、担当教員が、研究倫理、研究方法、研究の内容等を総合的に審査し、厳正に行う。優秀な卒業論文には、選考委員(専任教員)による審査と教授会における承認を経て「社会学部長賞」が授与される。4.社会調査士資格取得カリキュラム本学科では社会調査士資格を取得可能である。1年次に「社会調査の基礎」「社会調査の技法」を学び、2年次に「社会統計学」「数量データ分析」「質的データ分析」「データ分析入門」から指定科目を履修し、調査の基礎を身につけ、3年次に「社会調査実習」「社会教育調査実習」を履修する。実習の各クラスは、毎年、質の高い報告書を作成している。これら社会調査関連科目の必要単位を満たすと「社会調査士」の資格申請ができ、卒業をもって学士号とともに取得できる。5.多文化共生ファシリテーター/サポーター認証取得カリキュラム本学科では多文化共生ファシリテーター/サポーター認証を取得可能である。多文化共生ファシリテーターとは、移民問題やこれに付随する人権問題に対しても鋭い洞察力をもち、外国につながる人たちを包摂した共生社会を生み出す担65

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